ご無沙汰いたしております。
実は、数年来右足の状態が思わしくなく次第に歩行困難になってある大学付属病院に通院していましたが、丁度一年前の昨年6月に直らないと診断されました。そのためにいろいろな所用が出来て、また精神的に落ち込んでいました。
しかし、東日本大震災で被災された方々の懸命で前向きなお姿、また、多くの自衛隊員の捜索や復旧に懸ける意気込み、ボランティアの人たちの尽力等々を見るにつけ逆にこちらが励まされてしまいました。
幸い、症状も固定してきて右足が上がらなくても杖を使えば非常にゆっくりではありますが、どうにか歩くことも出来ます。
そこで、一年以上の空きになりますが、ブログの記事の書き込みを再開することにしました。
記事としては暫く災害時に使用される商品から選んでみたいと思います。
当社グループの有限会社リソーは長年にわたって全省庁統一資格を有し、防衛省にも様々な災害時に使用される製品を納入しています。その全てをリソーネットで販売しているわけではありませんが、過半数の商品はホームページに掲載されています。
今回は蓄光ベルトを取り上げてみます。


蓄光ベルトは自衛隊向けの蓄光反射ベストの部材として開発されたものです。
蓄光反射ベストは車のヘッドライトなどの光が当たれば反射し、暗闇の環境では光る安全ベストですが、その暗闇で光るベルト部に使用されているものです。
この使用目的だけのために開発した製品ですが、加工ロットの関係上、数万メートルが1ロットの生産数量となり、通常は使用時まで倉庫に保管していました。これではあまりにも非効率ということで数年前に企業や一般の方向けにも販売することになり、ホームページに掲載いたしました。
蓄光ベルトは比較的太い単糸(モノフィラメント)で出来たベルト状の織物で、強い力で織っているのではさみ等で切ってもほつれにくくなっています。そのため、長いロールから必要な長さに切って使用できます。切ったときには、切り口を軽くライターの炎などであぶると厳しい使用条件下でもほつれにくくなります。
原料の糸は同じく主として自衛隊向けの蓄光ロープと共用していますので、また、ある程度の厚さもあるので輝度や発光の持続時間に優れています。
ご使用方法としては主に、
1.そのまま切ってお使いになる方法
2.糸で縫いつける方法(固いベルトですから簡単ではありません>)
3.透明なシートで覆って取り付ける基材に両面テープで貼り付ける方法
などが考えられます。
蓄光反射ベストの場合は、反射シートの上に縫い付けています。
蓄光反射ベルトは平たい巻物ですから、目的に合わせてカットして模様や文字を作ることも出来ます。
暗闇での簡易な目印、標識、安全のための位置確認が電源なしで出来ます。
皆様もお試しになってみてはいかがでしょう。
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この場合は通常のロールスクリーンのように重力の方向と違って、垂直方向になるので常に張力(テンション)が掛からないと垂れてしまうので、ストッパ無しの場合が殆どです。
また、引き出した(巻き出した)端のウェイトバーを固定(引っ掛け)するためにスクリーン(シート)より大きくはみ出したウェイトバーの両端を作る必要があります。即ち、フック用に引っ掛けるだけの長さ分を必要とします。
特殊な場合は、本体を窓(開き)の左右どちらかに固定して、スクリーンをもう一方の側に直接固定して扉そのものとしてご利用なさる場合もあります。殆どは機械・装置などの安全扉としての用途です。
安全扉である以上、内部を見ることのできる透明シート、UVクリアシートをスクリーンとしてご指定なさる場合もよくあります。
このシートはスクリーンの自重が大きくならないように、また、シートに掛かる張力に対する応力に偏りが出ないように糸入りのそんなに厚くない透明シートを使用する必要があります。
それでもシートがきちんとした垂直状になるわけでなく、断面で見るとお皿のような断面に近いものになります。この傾向はシートの長さが幅に対して大きな比率になるほど大きくなります。即ち、比率が1となる正方形の場合では殆どこのような傾向はなくなって断面は垂直線に近くなります。
更に、反対にシートの幅に対して送り出す長さの比率が大きいとこの傾向は大きくなり極端な場合はフレアー(しわ)が発生してシートの送り出しや巻取りに支障が出てくる場合もあります。
シート幅に対して長さの比率を3以下に抑えることをお勧めします。
横使いのロールスクリーンのお見積もりや設計のご依頼の際は以上の事項にご注意なさって連絡をいただけますと助かります。
スプリング式のロールカーテンキットやロールスクリーンは巻き取りパイプ内のバネが締められたり、緩めたりして巻き取り、送り出しが行われるので、バネの巻き数に見合った長さを超える巻取りは出来ません。
特に、幅が小さな場合は、巻き取りパイプ内にセットされたストッパーの長さ分だけ挿入されるバネの巻き数が短くなり、幅と高さの比は、より融通が利かなくなります。
比率をアバウトで申し上げますと限界は60cm以下の幅では3倍程度の長さ、100cmを超える幅では4倍弱の長さとなります。
また、このようなご注文はインテリア用品としてでなく、業務用の場合が多く、生地(スクリーン)の問題もかかわってきます。
生地が厚いと丈の長さが大きくなる分、巻き取った状態の巻き取りパイプも含めた巻取り径が大きくなり、枠に詰まる場合も考えられます。
更に、幅が大きな場合、高さ(丈)が大きい分、面積が広くなり、即ち自重が大きくなって巻き取りパイプがたわんでしまうこともあります。
当社ではご注文をいただいた際に、「ちょっと難しいな。」と感じた場合は問い合わせをして、出来るだけ適正な仕様と生地使いになるように努力しています。
また、どうしてもご要望に対処できない場合はお断りするようにしています。
更に、このような場合は製品の仕上げまで当社で行うことになりますが、ご使用の方法を前提に巻き取り方式、パイプの断面形状、取り付けブラケットの個数、生地の固定方法、グリップの種類などさまざまなアドバイスを行って、それぞれの仕様を決めて行きます。
勿論、お客様のご希望に出来るだけお応えするように執り行いますが、以下に幅に比べて丈の大きなロールスクリーンのポイントを列記します。(但し、用途や使用環境によって対応しなければなりません。)
巻き取り方式:
丈が大きいので、スプリング方式の場合はプルコード(紐)も長くなり、スクリーンを巻きおろすと床に当たります。また、誤って紐を引っ張ってストッパーが外れて急に巻き上がって破損してしまう事も考えられます。
チェーン方式の方が望ましいのではないでしょうか。チェーン方式の場合、お子様対策として床からのチェーンの高さを考慮する必要があります。
パイプの断面形状:
幅が広く、更に幅に比べて丈も大きく、生地が厚い場合は、生地の重量(自重)が大きくなり、巻き取りパイプがたわんできます。このような場合は、巻き取りパイプを異型断面にする必要があります。
取り付けブラケットの個数:
ロールスクリーン全体を壁や天井にネジで固定する取り付けブラケットの個数は、ロールスクリーンの落下防止だけでなく、たわみ防止にも役立ちます。この付属品の個数は当社で安全性を考慮して必要個数をロールスクリーンに同梱しています。
生地の固定(取り付け)方法:
粘着テープと凹部に固定バーと共に差し込むウォッシャブルタイプの2つの固定方法がありますが、取り付けの簡便さと縦じわの発生を考えますと粘着テープがお勧めです。粘着テープの場合は常に巻き取りパイプ上に1周分残るようにするとよりしっかりとした取り付け部の固定が得られます。当社で出荷する場合は必ず1周分の余裕を加えて製作しています。
グリップ:
スプリング方式をお選びになった場合、プルコードの紐が長くなってしまいまっすので、四角いハンドルにして紐の長さによる支障を防ぐことも出来ます。
以上が主なポイントです。
ご参考になりましたら幸いです。
次回はロールスクリーンを横にして使用するケースについての記事を掲載します。
チェーンを使った「チェーン方式」での巻上げタイプがないのは、ロールカーテンキットがご自分でロールスクリーン(ロールカーテン)をお作りなることを前提にしているからです。
スプリング方式の場合、サイドブラケットを巻き取りパイプをフレームから取り外した後に、巻き取りパイプを取り出してお好みの生地(スクリーン)を取り付けた後に元に戻して、巻き取りバネを調整すれば比較的簡単に出来上がります。
以下にポイントのいくつかを列記します。
●巻き取りパイプを外すことなく、サイドブラケットのスプリングモーター調整ネジを緩めて生地を取り付けた後にネジを回して巻取りを強める方法もあります。
●巻き取りパイプを外して生地を取り付ける場合は、外すときに左右に印をつけて元に戻すときに左右逆にならないようにしましょう。(左右逆にして逆巻きにすると内部のバネが破損してしまいます。)
●巻き取りパイプを外す前に、スプリングモーター調整ネジをゆるめておくと、外す際に強くバネが戻ることがなくバネの保護になります。
●生地の取り付けに際しては、生地がきっちりと長方形であること、四辺からほころびが出ないような生地であることが生地の条件です。
●巻き取りパイプには上辺が水平になるようにラインがあるので、それにきちんと合わせてください。
●生地の貼り合わせ用の粘着テープにはしわが出来ないように貼ってください。
●張り合わせた後に巻き取りパイプを回してまっすぐに巻けない場合は、生地を外して再度生地を取り付けてください。根気よくなされば必ずまっすぐに巻けるようになります。
●組み戻した後にスプリングモーター調整ネジを巻く時、ドライバーネジ用の凹みでなく、六角レンチ用の穴(中央の小さな六角穴)を使うとネジが破損しにくくなります。 一方、チェーン方式では、巻き取りはチェーンが主体となり、巻き取り内部のバネは巻き取り時の補助バネとなります。
従いまして、生地の丈に合わせて予めバネ調整を行っていますので、サイドブラケットには調整ネジは付いていません。このため巻き取りパイプを取り外すとバネが揺るんで内部のバネの調整が出来なくなります。
以上の理由により、ロールカーテンキットの巻き取り方式はスプリング方式のみとなっています。
お好みの生地でチェーン方式のロールスクリーンがご希望の場合は、当社に生地をお送りいただいて、当社で製作することになります。
商品名が 「バイバイバード」 のためこうなりました。

バイバイバードは既にホームページには掲載されていません。
(しかしながら、検索結果としては表示されます。皆様のご不便を考えて上記のようにリンクは出来るようになっています。)
リソーネットのホームページを立ち上げてしばらくして掲載したので、10年を超えて販売されてきた商品でした。
この商品は当社グループの製品ではありませんが、当社と売買の両面で取引のある大手の商品のためホームページに掲載しました。
薬剤を使用せず、天然香料をカーボン粒の中にしみこませて缶のふたを開けた時から徐々に天然香料(鳩の嫌がる植物の抽出物です。企業秘密だとご迷惑をかけてしまいますので、これ以上は申し上げられません。)が放散されて、鳩を寄せ付けなくなる忌避具です。
薬剤でなくまた屋外での使用のため、忌避剤と表示されずに忌避具となってしまいました。
発売と同時に直ぐにたくさんのご注文を頂き、リソーネットの主力商品のひとつになりました。
単価が安く売り上げ金額としては小さいのですが、当時のリソーネットの商品群の中では数少ないB2Cの商品で、エンドユーザーの方からもお問い合わせをよくいただいたものです。
数年間(5年ぐらい)は売り上げが伸び続けて、名だたる自動車メーカーや電鉄会社からも継続して大きなロットのご注文をいただきました。
成分の抽出物から想像しても鳩が嫌がるのはよくわかります。
また、保護鳥である鳩を傷つけることなく近づけなくするといった企業の方の動物に対する愛護のお気持ちにも触れることが出来、嬉しく思っていました。
但し、忌避剤の持つ学習効果の持続期間は3ヶ月程度で、追加のご注文はその期間を過ぎたあたりでした。
それでも学習効果のポイントとなる帰巣本能を起こさせないための糞の始末、巣の痕跡や羽毛などの除去をきちんとしなければなりません。
継続してのご注文はそのようなメンテナンスをなさっていたのでしょう。
頭の下がる思いです。
売り上げのピークが発売後の5年ぐらいとすれば、その後の3年間は徐々に下降線をたどる期間です。
更に、3年ぐらい前からは大きく売り上げが減少しました。
当社にとってはネットなどで鳩の侵入を防いだり、超音波、電磁波などで近づけなくする方法と違って、なんとなく優しさの感じられる商品に思えて、売り上げに関係なくホームページに掲載を続けたのですが、メーカーの方で発売を中止する事態になりました。
そのため、ホームページからバイバイバードを削除しましたが、今までご注文をいただいた方からの追加のご注文があるとご迷惑をお掛けすることになると思い、あえて、発売中止の情報を掲載しないことにしました。
同時に、多少の在庫を確保して追加のご注文にお応えできる準備をいたしました。
ホームページに掲載していないので在庫がそのまま残る可能性が高いのですが、今まで当社に貢献してくれた商品なのでそのことは一向に構いません。
今までにお買い上げ頂き、期間をおいての追加のご注文の方はお問い合わせボタンからご注文くださいませ。