この場合は通常のロールスクリーンのように重力の方向と違って、垂直方向になるので常に張力(テンション)が掛からないと垂れてしまうので、ストッパ無しの場合が殆どです。
また、引き出した(巻き出した)端のウェイトバーを固定(引っ掛け)するためにスクリーン(シート)より大きくはみ出したウェイトバーの両端を作る必要があります。即ち、フック用に引っ掛けるだけの長さ分を必要とします。
特殊な場合は、本体を窓(開き)の左右どちらかに固定して、スクリーンをもう一方の側に直接固定して扉そのものとしてご利用なさる場合もあります。殆どは機械・装置などの安全扉としての用途です。
安全扉である以上、内部を見ることのできる透明シート、UVクリアシートをスクリーンとしてご指定なさる場合もよくあります。
このシートはスクリーンの自重が大きくならないように、また、シートに掛かる張力に対する応力に偏りが出ないように糸入りのそんなに厚くない透明シートを使用する必要があります。
それでもシートがきちんとした垂直状になるわけでなく、断面で見るとお皿のような断面に近いものになります。この傾向はシートの長さが幅に対して大きな比率になるほど大きくなります。即ち、比率が1となる正方形の場合では殆どこのような傾向はなくなって断面は垂直線に近くなります。
更に、反対にシートの幅に対して送り出す長さの比率が大きいとこの傾向は大きくなり極端な場合はフレアー(しわ)が発生してシートの送り出しや巻取りに支障が出てくる場合もあります。
シート幅に対して長さの比率を3以下に抑えることをお勧めします。
横使いのロールスクリーンのお見積もりや設計のご依頼の際は以上の事項にご注意なさって連絡をいただけますと助かります。