屋根のあるベランダやバルコニーではそんなに風雨に晒されるわけではありませんから、相当の長期間にわたって使えます。
その場合は、きちんとメンテナンスを行えば、大雑把に申し上げて10年程度はご使用できるのではないでしょうか。
また、ウッドデッキは劣化した箇所を取り替えることができますから、劣化した箇所を早めに取り替えることが大事です。
雨風に強く晒される屋上やルーフバルコニーでは、天然木が吸水、保水、蒸発、乾燥を繰り返し、その結果、亀裂が大きくなって行きます。
その亀裂より腐朽菌が侵入し繁殖をして、木板が腐って行くことになりますが、その進行を遅らせる手立てとしては着色防腐剤の頻繁な塗布が有効です。
特に最初にお使いの時に重ね塗りをなさいますと有効です。
後は半年毎の塗布が必要となります。
塗布は木板がよく乾燥した状態でなさいますと木板内部への浸透がよくなります。
着色防腐剤は当社の水性着色保護塗料 「アンチノン」 がお勧めです。
「アンチノン」は水性のため安全性が高く、しかも水性ながら木板内部への浸透性にも優れ、速く乾燥しますので、是非お使い下さい。
3ヶ月間ぐらいは撥水性が向上していくことも大きな特徴です。
以上のような頻繁な着色保護剤の塗布を行っても雨風に晒されることや直射日光による紫外線劣化等により、屋根のある環境下に比べて耐久性は劣ります。
そのような環境下でのジョイント式のウッドデッキとして
「ウッドデッキ・グラウンドタイプ」
があるのですが、小ロットでは森林組合が対応せず困っています。
日本の国土保全のためには間伐材の伐採は必要なのですが、肝心の各地の森林組合が前向きな対応がなく、「ウッドデッキ・グラウンドタイプ」の開発当初の目的が達せられないことが非常に残念です。
森林組合連合会や各地の森林組合のホームページを見ると建前は間伐材の利用を唱えていますが、現実的にもそうあってほしいものです。
現在のように森林が荒れて、植林した木が十分に根を張らずに成長していくと(既に成長していますが、)強風で木がなぎ倒されて表土がとられて内部の土がむき出しになってしまいます。
そうなってしまいますと元に戻すためには大変な費用と労力と時間が必要になってきます。
私たちは先祖から受け継いだ森林を荒れた「負の遺産」にせず、子孫に「正の遺産」として受け渡す義務があります。
建前を唱えるだけでなく、森林の保全のために森林組合の方達に頑張ってほしいものです。
また、私たち日本人(勿論、企業も含みます。)も、もっと国産材を使う必要があるのではないでしょうか。
最後は余談になってしまいました。
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