ジョイント式の人工芝は格子状の基材部と裏面のたくさんの円筒形のスペーサと上面の葉状部(パイル)で出来ています。
裏面のスペーサにより基材部は嵩上げされ、雨が降っても雨水は簡単に人工芝を通り抜けて裏面で流されて排水されます。
また、繊維で出来たロール状の人工芝に比べて、パイルが太く、そのため耐久性に優れています。
(現在ではロール状の人工芝でも耐久性の高いパイルを使い、先端部を残して砂で覆う等の施工により耐久性が高く
排水性も備えたものがあります。)
更に、必要箇所のみジョイントしてつないで、施工も簡単に出来、接着剤が要らないことも大きな特徴です。
リソーネットの人工芝は素足で歩く場合に痛くないように実用性を考えて、パイルはそんなに太くありません。
そのため、そのままでは耐久性に難がありますので、十分な紫外線吸収剤と光安定剤を原料に混和しています。
樹脂原料は、耐久性の良いEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)を使っています。その際、耐久性の向上と
柔かさを出すためにVA(酢酸ビニル)含量は5%以上に設定しています。
人工芝にグリーンの色が使われるのは目に優しいのは勿論ですが、グリーンの色が紫外線吸収色で耐光性(堅牢性)に
優れているといった理由もあります。
それでも製品を作る射出成形工程で、横に流れるリブ構造に対してパイルは垂直(立植状態)なので、使っているうちに
収縮したり細かい亀裂が発生し、最後には根元で取れてしまいます。
直射日光に晒される場所では長い使用期間を期待されないほうが良いでしょう。
直射日光に晒される屋上等の場合はパッチングデッキをお勧めします。
次回は人工芝の施工方法について記載します。
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