その方々の中で「防炎=不燃」と解釈なさっている方がたくさんいらっしゃいます。
「不燃物」と言う言葉をしばしば耳にする場合は、厳密には「難燃物」をさす場合が多いのですが、各省庁の法令や規格の中でそれぞれに「不燃」「難燃」「防炎」が一人歩きしているようで、一般の方には本当に紛らわしいでしょう。
「防炎」とは「難燃」に近いものと考えて、更に(旧自治省令の)消防法に定めた難燃性の一種とお考えになった方が分かりやすいかもしれません。
基本的には着火して燃えるけれども、火元がなくなれば自然に消火してしまうものとお考えになれば、より分かりやすいでしょう。
その基準として防炎性能試験には残炎時間、炭化長(炭化時間)の測定項目があります。
この測定項目で、残炎時間、炭化長(炭化時間)が適合基準以下であれば、防炎性能試験に合格し、適合品としての認定が得られるのです。
つまり、燃えにくく、物品自体が消火性を持っているもので、かつ、防炎性能試験で合格の判定を得ているもの(製品、物品)です。
近頃、本当に防炎性能試験に合格している製品(物品)かどうか疑わしいものを見かけることがあります。
このような商品を見かけたら、近くの消防本部にお問い合わせをなさることをお勧めします。
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